佐野まり子 のシューベルトを聴く
まさに心に響く、”一指入魂”の演奏でした。
佐野まり子 ピアノリサイタルは、プログラム後半のシューベルト「 ピアノ・ソナタ変ロ長調D960」全4楽章、39分にわたる演奏のことです(6月22日、兵県芸・神戸女学院ホール)。
一音一音 が研ぎ澄まされ美しい。しかも厚みのある豊かな音色の連らなりは聴く人に心の安らぎを醸しつつ、時として感性を激しく揺さぶる、このライブ感は最高でした。。
シューベルト最晩年の深い作品を、ピアニスト自身が昇華し、終章で生きる・希望という自らの想いでまとめあげた佐野まり子さんの力量のすごさ・・
プログラム前半はベートーベンでしたが、また聴きたくなる「佐野シューベルト」です。
(終演後のロビーの佐野さん)
ピアノ音楽の醍醐味を堪能させてもらえたコンサートでした。(NH)